Item detail
NEST OF MANURE(ネストオブマニュア)が展開するブランド「MANURE OF DRAWERS」。
ヴィンテージの持つ長い時間の経過でしか生み得なかった輝きを
改変・改進するというアプローチで「古くて新しく、新しいけど古いモノ」へと
現代的に昇華させる。ALTERATION BY・・ラインの"1930-1940's Salt&Pepper French Work Duster Jacket"です。
フランスのワークウェアは、テーラーワークを基本としたパターンメイクと
縫製を基本とし、「 ファッション 」 と対極の位置にあるはずの「労働着」が、
様々なメゾンやデザイナーのお手本となり続ける、単なる労働着を超えた存在です。
このジャケットも、体に沿った肩傾斜、アームの前振り。
ビスポークのような堂々とした佇まいは、少しも古びる事は有りません。
ステッチを表に出さず、ストイックな表情の深い色合いのボディに
ポケット口の装飾的な切替が冴える印象的なデザインのモダンさは、
70年以上前に作られたものとは思えません。
ボディに使用しているファブリックは、オフホワイトの糸とチャコールの糸を撚り合せたメランジ(撚り杢)
の経糸に、チャコールグレーの緯糸で織られたツイルのソルト&ペッパーです。ここまで黒に近く、濃く深い色合いは、相当珍しいものでしょう。
油か錆によるものか、左右の前部の裾あたりやポケットに残る、労働着であったことを示す痕跡もヴィンテージならではの味わい。
内側を手で掬い縫いして身頃に縫い付ける事で、さらに膨らみを強調した
丸みのあるフォルムにして、裏をつけた左胸のポケット。
ステッチを表に出さない仕様は、ミニマルな顔立ちが古いけれども新鮮に映ります。
ワークでありながらテーラーリングをベースにした
腕に沿うゆるやかな曲線を描く袖。
ヴィンテージらしさとかけ離れたアウトサイドシームのステッチが、
オーソドックスな横顔に控えめなインパクトを与えてくれます。
全てハンドライニングしたラスティックコットンのライナーは、
不揃いなステッチと、カットオフされたヘムで遊ぶ糸が、ドライで軽やかな印象。
腰に備えたベルトとプリーツも非常にクラシックなディテールですが、袖・肩のベーシックでリラックスしたフォルムを調整することで、現代に溶け込むバランスに。フロントに使用したボタンは、ワークから離れた発想でチョイスしたフレンチミリタリーのアンティークメタルボタン。バッファローも黒蝶貝も目じゃない希少な贅沢品です。
ヴィンテージそのままではない味と、新たに作った洋服には無い深みが同居した、世界に1点しか存在しないウェアが完成しました。
BRAND : MANURE OF DRAWERS
MATERIAL : COTTON100%(Salt&Peper Fabric)/ COTTON100%(Rustic Cotton)
COLOR : GRAY/BLACK(Salt&Pepper)
Item Size
-
サイズ (cm) 着丈 肩幅 身幅 袖丈 2 69 42 48 61
About “MANURE OF DRAWERS”
「箪笥の肥やし」の直訳。 良い意味では使われない無駄を指す言葉ですが、 肥やしは豊かな恵みをもたらす糧でもあります。 誰の箪笥にもある、今は眠ったままの、なぜか手放せない愛着のあるモノ。 新たに発見した今のお気に入り。それぞれが豊かな肥やしなのです。 チープで自由な若さの象徴を求めるのではなく、 希少性を競うマニアの道を抜け出して、セピアの憧憬に染められもせず。 消費を喚起するためだけににひねり出される「最新」の 軽薄さと胡散臭さを疑い、情報に手綱を渡すことも無い。 ブランドやラベルを外した、そのもの自体の価値を見て 浮ついた自己顕示欲と虚栄心と所有欲に満たされない。 流行りやブランドや値段の多寡に惑わない 自分で選び自分で決めるスタイルを識る人へ。 流行りじゃないから廃れないもの、古いけれども古びないものを創り続けます。
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