Item detail
"MOUNTAINEER DOWN JACKET(マウンテニアダウンジャケット)"。
水鳥の胸毛を使った上質なダウンジャケット。体温によって暖められた空気の層を効率よく保持し、同時に余分な湿気を排出するため寒冷地での着用に好適な資材です。 表地はタスラン加工を施したナイロン。衣類などに使われる糸はその構造から長繊維(フィラメント)と、短繊維(スパン)に大別されます。前者の代表がナイロン糸や絹糸。釣りで使うテグスのようにすべすべした均一の太さや手触りのとても長い一本の繊維から出来ています。後者は絹以外の全ての天然繊維、綿や麻など。一本の繊維の長さは短いものは数ミリ、長いものでも多くは5センチ程度まで。これらの短い繊維を撚り合わせて(撚糸して)一本の糸にしたものです。ツルツルした長繊維よりガサガサしており、その原因は短繊維の端っこが毛羽となり糸の方面全てからまんべんなく飛び出しているからです。 本ファブリックはナイロンの長繊維(フィラメント)ですが、かさついたマットな手触りと ドライタッチをもっています。これは極細の長繊維を引きそろえて束となしたものに同じ長繊維を圧搾空気を使って不均一なループ状に絡め巻き付け結束させたものです。 短繊維のように撚糸したものではありません。 この不均一なループが凸凹したマット感に繋がります。 原料がナイロンフィラメントですから、強力な対引き裂き強度を持つ頑丈なファブリックとなっています。 デザインは1941年から42年までの僅か1年間、U.S.A.A.Fによって運用されたシープスキン製のフライトジャケットと山岳部隊が引用したマウンテンジャケットのデザインを折衷したものです。 当時の軍用機は充分に与圧されていなかったので、マイナス50度まで下がるエキストラ・ヘビーゾーンでの着用を目的とし、アラスカにベースを置いた航空隊に支給されたことから前者はアラシカンジャケットの異名もあります。 現代の旅客機は地上と同様に与圧されているので気温も地上と同様です。ただし与圧はアクシデントには弱い一面もあります。機体に小さな穴でも開いた場合はたちまち機内の人や機材が吸い出され機体はさらに損傷します。なので、現代の軍用機も意図的に充分に与圧されていません。
BRAND : Nigel Cabourn
SEASON : 2024AW
LINE : MAIN LINE
ITEM No. : 80490000020
MATERIAL : [表/裏地]ナイロン100% [フード裏]ウール87% ナイロン10% その他3% [中綿]ダウン80% FEATHER20% [皮革部分]牛革
COLOR : KHAKI
MADE IN JAPAN
Item Size
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サイズ (cm) 着丈 身幅 裄丈 48 89.0 65.0 87.0 50 92.0 68.5 90.0
About “ Nigel Cabourn”
トレンドに左右されることなく、ヴィンテージクロージング、マテリアル、ディテール、デザインに対し、まるで情熱に突き動かされるかのように創作に取り組む"Nigel Cabourn(ナイジェルケーボン)"。 とことんまで追及の手を緩めず、完成に漕ぎつけた一つ一つのプロダクトは、もはやナイジェルにとって手塩にかけて育てた我が子同然。きっちりと愛情を込めながら、酷使し、また洗うことで、汚れは落ち、生地はタフに変貌してゆく。そんなプロダクトしか作りたくないし、作れない。それは、一連の過程や変化する様を誰よりも楽しんでいるのが、ナイジェル・ケーボン本人だからでしょう。 変わりゆくもの 決して変わらないもの 本物を求め続けるすべての男たちに