Item detail
ブランドを代表するトートバッグ"ARMCHAIR"。
極めてシンプルで定番的な型ながら、バッグ自体のサイズバランスや持ち手幅のバランスなど、KaILIならではの美的センスとこだわりを突き詰めた幾度の調整の末、完成に至ったモデルです。ありそうで意外と見つからない上品なトートバッグ。機能性のみならず、そんな雰囲気も重視して製作されています。
2023SSシーズンよりリニューアルした本品。まず、高さとマチ幅に少しゆとりをもたせることでサイズ感をUPし、使い勝手が向上しました。また、メインボディのマテリアルもコーデュラナイロン[1680D×840D]を新たに採用しています。特に撥水性と堅牢性において評価が高く、より日常生活に根差した道具に生まれ変わりました。
強度を必要とするボトムスにもメイン素材と同じく高密度のコーデュラナイロン[1680D×840D]、最もダメージが蓄積しやすい底面には、革靴のソールを保護する役割であるハーフラバー材としてお馴染みのVibram Sole(ビブラムソール)+鋲を採用。およそバッグとしては考えられないスペシャル仕様ですが、これもバッグというアイテムが、日常的にどういった使われ方をしているかを考慮したことで生まれた発想です。
また、開口部をすっきり見せる為、マグネット式ボタンを採用。中身が見えないよう配慮しつつ、いざ収納物を取り出す際はイージーに開閉できる仕様に。ミニマルなルックスを守りつつ、機能性を両立させるテクニックは正にKaILIの真骨頂でしょう。
一見しても分かりづらい、こだわり抜いたストラップのディテールは、38mm幅のテープを二つ折りにし、一本ステッチで縫い付けるという少し変わった仕様。テープを二つ折りにすることで、バッグが自立することを補助する役割も兼ねています。また、ライニングにやや硬さのある生地を使用することで、程良い質感に落ち着いてくれます。
また、持ち手(ハンドル)部分にはしっとりとしたオイルドレザーを巻いています。使用とともに、手の握りにフィットするような馴染みがあり、レザーの経年変化もお楽しみ頂けます。
同じく内装もリニューアル。片面には前作を踏襲した3つのセパレートポケット(中央ポケットはジッパー仕様)が備わっています。また、もう片面にはWジップ仕様の大きなポケットが設けられ、特に書類等を収納する際には重宝してくれそうです。ポケットの数が増えるほど形状が崩れてしまいがちなトートバッグゆえ、機能性を追い求めすぎない作りであることもKaILIらしさと言えるでしょう。
ちなみにモデル名の"ARMCHAIR"とは「口は達者だが、経験が伴っていない人」というスラングであり、「あーでもない、こーでもない」とプロダクトサンプルを製作する過程に由来し、命名されたそうです。
MATERIAL : [SHELL]NYLON TWILL [LINNING]NYLON [OTHER]SYNTHETIC RUBBER, COW LEATHER
COLOR : BLACK
SIZE : W440 D150 H380mm
*着用モデル 身長 177cm 72kg
WEIGHT : 580g
MADE IN JAPAN
About “KaILI”
「矛盾あるデザイン」をコンセプトとしている"KaILI(カイリ)"。
デザインに違和感を覚え、矛盾に気づき、考える。
その過程を楽しんでもらえるプロダクトを生み出しています。
デザイナーであり、製作者でもある山内氏は、鞄の産地として名高い兵庫・豊岡の工房で鞄作りに従事した後、地元である福岡にてブランドを創設。
デザインのみならず、ユーザビリティーに優れた仕様や高い縫製技術は、全て自社工房より生み出されています。